タイガーアイは、角閃石（リーベック閃石）の繊維状結晶が珪酸分で固まったものです。その繊維は、クロシドライトと呼ばれ、石綿（アスベスト）の一種である青石綿として知られる天然繊維です。青石綿は、毒性が高いとされていますが、削るなどして粉状にしなければ、毒性の心配はありません。クロシドライトの色のままのものは、ホークスアイと呼ばれる濃紺の石で、この石の鉄分が酸化して黄色になるとタイガーアイになります。そしてタイガーアイが更に酸化するとレッドタイガーアイになりますが、自然に変化したレッドタイガーアイが見られるのはごく稀で、流通しているレッドタイガーアイは、ほとんどが加熱して色を変化させたものになります。